江戸の粋
時間や空間を越え、江戸の“粋”が人形の姿を借りて今ここに甦ってきました。
言葉を持たない動くはずのない人形と、長い時代を生き抜き、歳月の重みに磨きあげられた宝物のような古布とが、いま一つになって新しい命に生まれ変わり、切ないまでに生き生きと輝いて、見る人の心を魅了します。
今まで人形(ひとがた)でしかなかった人形が、人間以上に感情を表し、不思議な生命力や息遣いまでが感じられ、与えられた役を精一杯演じ、見る人に語りかけます。
束の間の江戸という輝かしい舞台を通り抜けていった人々。日々の暮らしから紡がれた人生模様。男と女の人情と恋物語。江戸に生きた儚く悲しい粋物語などが、庶民の粋文化を蘇らせ、時には華やかに舞い、時には静かにうたい、時には美しい旋律となって、江戸の世界へ誘います。
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