紫陽花物語
紫陽花(あじさい)は梅雨の似合う花です。
雨に濡れながらしっとり咲くかと思えば、
密かに情熱的に燃え、命の花へと変わるのです。
いろいろな顔を持つ紫陽花は、恋の花なのかもしれません。
紫陽花(あじさい)は梅雨の似合う花です。
雨に濡れながらしっとり咲くかと思えば、
密かに情熱的に燃え、命の花へと変わるのです。
いろいろな顔を持つ紫陽花は、恋の花なのかもしれません。
「あじさいの花のうつりや逢わぬ日々」。兄が中学生のころの俳句です。「紫の君」と呼ばれていた美しい少女は、兄の初恋の人。そっと寄り添うように美しく咲く紫陽花の姿に、紫の君を重ねた兄を想うのです。
一筋の愛をかけた清く爽やかな幼い二人の恋は、淡く遠くへ消え、かなうことなく悲しく終わりました。紫陽花が咲きはじめると思い出すのです。